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二つの世界
こうして現在、ずっと現れなかった彼のパートナーデジモンが、1年前、遼の前に突然現れた。
サイバードラモンと言う完全体の状態で……
「でもさ、もし遼さんに4年前パートナーデジモンが現れてたんならどうして3年前の世界中の選ばれし子供達が集まって戦って居たときに居なかったんだ?」
「確かに…」
「言われてみればそうだね。」
大輔の疑問にヒカリとタケルも同意する。
しかしその言葉に反応したのは、遼でも賢でも無く…、
「3年前って私や啓斗達がデジタルワールドに行って、遼を見つけて…リアルワールドでデリーパーと戦った年じゃない!?」
留姫は身を乗り出し遼に訴える。
そして隣に座っている大輔や京達もまた訳が分からないと言った表情で遼を見る。もし本当に大輔達が言うように3年前世界中の選ばれし子供達がデジタルワールドを救うような事件が在ったのなら、テレビや新聞でニュースになったに違いない。
何故ならデジモンはこの世界に感知されるようになってまだ日が浅いのだから……。
「まぁまぁ、そう焦らないで…話はこれからなんだからさ。」
そう言い遼は再び語りだした、デジタルワールドの秘密とデジヴァイスの違いについて……
「留姫や賢は知ってると思うけど、俺はサイバードラモンが現れてから直ぐデジタルワールドへ行ったんだ。
でも俺が行ったデジタルワールドは、今俺達が居るデジタルワールドとは別の世界のデジタルワールドだったんだ。」
「別の世界のデジタルワールドぉ?」
大輔はちんぷんかんぷんだぁーと喚きながら賢に助けを求める。
「要するに、パラレルワールドって言うことだよ。」
賢は苦笑しながら大輔に答える。
「パラレルぅ?」
今度は京が声を上げる。
「つまり、デジタルワールドであってデジタルワールドでは無い。もう一つのデジタルワールドって言うとこですよ…。」
ヒカリの言葉に遼は頷く。
「留姫や啓人達にまだ出会う前、俺は一度四聖獣の一人、東のエリアを守護するデジモン…チンロンモンに会い俺が前に賢と一緒に旅をしたデジタルワールドと今サイバードラモンと一緒に居るデジタルワールドの違いについて聞いたんだ……」
太一、大輔達が救ったデジタルワールドと留姫や遼達が救ったデジタルワールド。
二つのデジタルワールド。
「チンロンモンが言うにはどちらとも自分が守護するデジタルワールドらしい、只……」
「ただ?」
「全く同じ世界で同じ環境でも、それぞれが異なった一つの世界であるがために二つの世界、つまり二つのデジタルワールドは重なり逢うことは出来ない。全てが同じ環境であり、互いがパラレルワールドの世界なんだ。」
「何でそんなことをチンロンモンが知ってるのよ?」
留姫は冷や汗を垂らしながら言う。
「それは……チンロンモンは今俺達が居るデジタルワールドと俺や留姫達が行ったデジタルワールド両方の世界を守護しているからだよ。」
遼は冷静に答える。
「ちょ、ちょっと待てよ!」
「どうしたんだい大輔?」
賢は大輔の方へ顔を向ける。
「賢……、だって可笑しくないですか!?もし今の遼さんの話が本当だとしたら。3年前、同じ東京でデジモンによる事件が二つも…しかも同時に興った事になりますよね!?でも実際3年前選ばれし子供だった俺たちはそんな事件聞いたこともないし、もし在ったのならゲンナイさんが俺たちに教えてくれるだろうし……。
それって矛盾している点が多すぎやしませんか?」
大輔は遼を真っ直ぐ見つめる。
そんな大輔に遼は苦笑しながら、
「うん、確かに今の俺の話は矛盾してるよ。でもまだ話は終わってないから……」
遼が言い辛そうに言うと京が大輔の頭をグーで殴り、無理矢理落ち着かせる。
「すみません、取り乱しちゃって……」
大輔は遼に頭を下げ彼に謝る。
「いいよ気にして無いから…」
遼は相変わらずの爽やかスマイルで大輔を見る。
留姫はそんな彼を見て、
「まったく、何年たっても変わらないんだから、あの爽やかスマイル色男め…。」
と小さく呟いたのは誰も知らない。
「それで、話を戻すけど、俺や留姫達が住む世界と賢や大輔達が住む世界はデジタルワールドが二つ存在するようにまた、俺たちが住む世界も二つ存在するんだ。
一つの世界に二つのデジタルワールドを存在させることなんてあり得ない。まったく異なったデジタルワールドへ行ったならそこにある世界全てが自分が住んでいた世界とは同じようで違う、パラレルワールドって言うことになるんだ。」
二つの世界
(真実を信じるか信じないかは貴方の自由・・・)
To be continued...
あとがき
テスト最悪でした。
もう何あの点数・・・、確実に私の夏休みは潰れましたよ・・・はい(泣
